理・工学・文系の情報教育分野を横断的に学べます。
ゲームエンジニアを目指すコースがあります。
特色あるコース教育でも情報処理技術者として必要なカリキュラムを実現&表彰されたユニークな教育カリキュラムもあります。
情報理工学科 学科長 藤本 真作
岡山理科大学・情報理工学科へようこそ。本学科の教職員を代表して心より歓迎いたします。
近い将来、モノ(IoT: Internet of Things)、ヒト(IoH: Internet of Human)、プロセス、データ、場所など、あらゆるものがネットワークで連携するIoE: Internet of Everythingの到来が予想されています。このIoEを実現するためには、情報科学、機械工学、人間科学などの分野に精通し、情報技術と機械制御技術の高度な融合を実現できる人材の養成が急務です。
情報理工学科では、AI、ゲーム、ロボット、情報システム開発、セキュリティ技術などを専門的に学ぶことも横断的に学ぶこともできます。こうした多彩な分野を勉強することにより、人に優しい社会を目指すことができる人材になって頂きたいと願っています。
情報理工学科での学生生活は数年に過ぎないかもしれませんが、人生における存在は極めて大きいものがあります。そのため情報理工学科の教員たちは情熱と活気に溢れています。受験生の皆さん、情報理工学科で一緒に楽しく学びましょう。
情報理工学部では、情報技術を核として社会にある問題を発見・分析し、新たな知見を得ることや情報システム開発、センサやロボット技術などを用いたシステム開発を行うことにより、人間のもつ様々な機能を拡張し、人に優しい社会を目指すことのできる人材の養成を目指している。そのために、以下の資質をもつ人を国内外から幅広く求める。
A. 情報理工学部の教育を受けるために必要な基本知識や技能を身につけている。
B. 情報理工学部において教育を受け学修するために必要なコミュニケーション技能を身につけている。
C. 身につけている知識や技能に基づいて論理的に考え判断し、説明や行動ができる。
D. 情報技術に関心をもち、自身が志向する目的を達成するため、主体的で協働的な学習活動を通じて知識や経験を重ねていく向上心や情熱を有する。
E. 情報理工学部での学修を通じて自身のもてる能力を伸ばし、社会に貢献する意欲を有する。
情報技術の活用やシステムの開発等を通じて、人に優しい社会づくりに貢献しようとする人
科学的な知識と社会的な倫理を総合的に判断し、思考しようとする人
物事を多面的に考察、理解し、要点をまとめることができる人
他者と協働しながら、新たな課題について積極的に取り組む意欲のある人
情報技術を学ぶために必要な数学、理科、英語などの基礎学力を身につけておくこと
情報分野に関連した活動、プログラミング作成やロボット製作などのものづくり経験、学校行事・課外活動などで協働して活動した経験があることが望ましい
解決しようとする問題点を自らの考え方で整理し、筋道を立てて説明できる習慣を身につけておくこと
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新たな社会を担う人材養成を目指し、データ分析、情報システム開発、情報と機械を組み合わせた
システム設計など知識と技術を合わせ持つスペシャリストを育成していきます。
コンセプトは「情報技術を核として人に優しい社会を実現する」。
1学科体制に5つのコースで構成します。
思考力を身に付け、専門科目への興味を引き出す
数理的思考力や論理的思考力を基礎科目を通じて養います。
また、「プログラミング科目」、「ものづくり体験演習」、「ゲームシステム概論」などの
科目を通じて、学科の専門科目への興味を引き出します。
また、1年次の最初から自分の将来を考えた履修モデルを構築していきます。
5コースの中から1コースを選択
5コースの中から1コースを選択し、コースの科目の専門的基礎を学びます。
また、他コースの科目も受講することで、専門知識の幅を広げます。
研究の基礎固めと実践力を養う
各コースの専門科目及び他コースの専門科目を学ぶことで研究の基礎としての専門的知識を習得します。
また、プロジェクト授業では、専門分野や研究室に分かれ少人数教育を実施し、実践力を養います。
研究で、先端技術を習得
研究室に分かれ、研究の基礎を学び、研究を進めながら先端技術を習得します。
総仕上げとして、研究成果の発表や卒業論文を作成します。
本学では多種多様な入試を実施することで、それらに適した学生を受け入れています。そのため、入学以前にどのようなカリキュラムで勉強されてきたかがわかりません。そこで、入学時などで数学・理科・英語の習熟度を調査し、それに合わせてクラスを編成しています。
携帯電話に使われている振動モータを用いた移動ロボットを製作。2~3名のチームで振動モータやマイコン、基板、はんだごてなどを使ってロボットを設計・製作します。柔軟な発想でハードウエア(基板やロボット)やソフトウエア(プログラミング)を駆使しながらロボット製作に取り組むことで、完成した時の充実感を体験しよう。講義の終わりには成績評価のロボットコンテストを実施します。情報技術や機械・電子技術を融合して学べる情報理工学部ならではの講義です。
コンピュータ技術や情報システムは現代の人間社会を支える社会的な基盤と言えます。そのため、情報理工学科では1年次から、コンピュータ操作や情報システムに関する基礎的な技術を学べる講義を用意しています。
「情報リテラシー」では、今後の学習に必要となるコンピュータの基本操作と、ワープロソフトや、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの操作を身につけることを目的とします。中にはこの講義で初めてコンピュータにふれる学生もいるでしょう。
「情報処理入門」では、HTMLについて学習し各自のホームページを作成したり、コンピュータを実現するための基礎的な技術を学びます。
「情報システム概論」では情報システムを支える最も基本的な技術として,デジタルデータの表現方式、ソフトウェアやプログラムの役割、情報通信ネットワークの概要について学習します。
デジタルゲームはゲームで遊ぶだけでなく、そのポジティブな意味での社会活用も行われるようになってきており、デジタルゲームの社会利用をより考える必要があります。
「ゲームシステム概論」では、デジタルゲームに関してハードウェア、ネットワーク、各国事情、ゲーム産業、制作方針、社会との関係など多方面の事例を紹介しながらそれらが担ってきたことや方向性などを考えます。また、グループでゲームの企画立案を行います。
コンピュータネットワークの発達により、多くのデータ通信が利用されています。それによりデータを漏洩しないようにセキュリティに配慮することが必要であり、基盤となる暗号技術が身近な存在となっています。特にセキュリティシステムを設計するにあたって暗号の仕組みや運用の知識が必要になっています。本講義では、基礎となる対称暗号と公開鍵暗号の違いについての初歩から始め、公開鍵暗号のRSA暗号から楕円曲線暗号の発展の理論的な部分について解説します。
Yahoo、楽天、気象庁などでは、サービスをインターネットで情報を提供していますが、プログラムからも利用できるWeb APIという仕組みがあります。
「WebプログラミングI&Ⅱ」では、PHPのプログラミングを基礎から学び、Web APIを複数利用した学生が考える新しいサービスの開発を行います。
AI技術は、コンピュータを用いて人間でしかできなかった知能的な行為を実現することが目的です。
「AIの数理」では、AIで用いられる手法の中でも、ニューラルネットワークに関する基礎的技術と数理的な分析とその仕組みを解説、Pythonコードによる実装についても実習を行います。
現代の情報社会では、翻訳、情報検索、SNSの分析、アンケート分析、コンピュータとの会話、自動要約作成などのソフトウェアやサービスが利用できるようなっています。これらは人間が使用している言語にコンピュータで処理する言語処理技術を応用したものです。
「自然言語処理」では、日本語の単語、文法、意味の解析について学習した後、チャットボットなどで使われている談話解析、日本語から英語などの翻訳技術、アンケート分析などの応用的技術について解説します。
2Dや3Dゲーム作成を通じて、複雑な挙動をプログラムの実現方法について学習します。ゲームオブジェクトの構成方法やゲームオブジェクト間のデータの通信方法、プログラミングのオブジェクト指向について解説を行う。また、ゲーム開発の実習実践を行うことで、ゲームオブジェクトのプログラムによる動作について理解します。
本学科では1年生からゲーム制作にかかわる科目を用意しており、これらの科目を通して、ゲームプログラミング、ゲームの種類の分析、ゲームの立案法や企画の評価法などを学習していきます。
5~6名のチームで、ロボットの寸法や質量・費用などの制約を満たしながら、設計図面の作成から実際の製作・制御までゼロから無線通信で動くロボットを創ります。また、玉入れ(俊敏さが要求)と綱引き(パワーが要求)の相反する要求のロボットコンテストを実施、各チームの意地が激突し、毎年白熱した戦いが繰り広げられます。4年生卒でJAXAの研究員を輩出した(AIロボティクス&メカトロニクスコース)「ロボットコンテストを通じた体系的かつ実践的なものづくり教育」の集大成です。
赤外線距離センサで、周りの状況を認識し、壁を避けながら光に向かって移動するロボットの製作と移動制御のプログラムミングを行います。光センサからの情報に基づいて迷路(光源位置)を探索させるロボットの製作・制御を通じて、ロボットの知能化への実践的な演習課題を行います。日本工学教育協会から表彰されている「一人で機械(ロボット)が設計できる技術者の育成~ロボットコンテストを通じた体系的かつ実践的なものづくり教育~」の科目の一つでもあります。
岡山理科大学情報理工学部
情報理工学科